「抗酸化antioxidant」という言葉は、健康志向の人には「病気に対抗する良いもの」と同義語になっています。
しかし、この抗酸化サプリメント(栄養補助食品)を摂取しすぎると体に悪いとする研究が報告され、話題となっています。
米医師会誌「JAMA」2月28日号掲載のデンマークの研究で、
コペンハーゲン大学病院のGoran Bjelakovic博士らは、
抗酸化サプリメントの疾患の予防効果を検討した結果、
死亡率の全増加(overall increase)は認められなかったものの、
抗酸化サプリメントのベータカロチンで7%、ビタミンA 16%、ビタミンE 4%の死亡リスクの上昇が認められ、
ビタミンCとセレニウムではリスクの上昇は認められなかったと報告しました。
Blumberg氏は
「抗酸化サプリメントは多くの研究で、副作用はないと認められている。
ただし、毒性はないものの、心疾患や癌(がん)を予防することについては疑問が残されている」
とするとともに、米国心臓協会(AHA)、米国癌協会(ACS)が、抗酸化サプリメントの効果を決定づける根拠はないとし、
果物や野菜から抗酸化物質を摂取することを推奨しています。
健康に関する情報は、常にさまざまなものが飛び交い、日々研究が進められています。
今回の研究の報告についてはいくつかの問題点が指摘されているとともに、
サプリメントの質がどのようなものであったか、ということも気になるポイントです。
サプリメントを選ぶ際にはこうした情報も考慮した上で、たしかな原材料を使っているものを取り入れるようにすること、
そしてあくまで栄養素や抗酸化物質は食事から、が基本です。