トランス脂肪酸をご存知でしょうか。
食品を通じて摂りすぎると健康に深刻な悪影響を及ぼすものであるにもかかわらず、
多くの日本人の間ではあまり知られていない脂肪酸です。
しかし世界に目をむけると、トランス脂肪酸は「なるべくなら排除しよう」という方向でさまざまな形で規制されている要注意物質なのです。
トランス脂肪酸は、植物油に水素を添加すると作られる人工油で、
マーガリンやショートニング(これらはなじみの深いものではありませんか?)などに多く含まれています。
高温に強く酸化しにくい、つくりたての食感を長く保てるといったメリットから、菓子パンや加工食品、ファーストフードなどに多く含まれています。
トランス脂肪酸は、血管を詰まらせる悪玉コレステロールを増やす一方、善玉コレステロールを減らしてしまうため、
心筋梗塞や脳卒中を引き起こす動脈硬化の要因となることが明らかになっています。
世界に先駆け、ニューヨークではトランス脂肪酸を使用禁止にする法案が可決されました。
これにより、大企業をはじめ、すべての食に関わる企業が本格的な対応に追われています。
一方日本では、トランス脂肪酸の認知度が低く、含有量の表示すらありません。
未来の健康のためには、日ごろからアンテナを張り、情報収集をすること、自分で選択することが求められています。
日本ではまだ予防医学よりも治療医学がポピュラーで、健康に関してのリスク管理が非常に甘いのが現状です。
トランス脂肪酸についてのトピックはもとより、
その他の栄養素や物質の動向にも常に注目しておくことが、これからの健康維持のために必要なことといえるでしょう。